災害時、困った時の情報収集

目次

 

©まめぶろ

このページは長い為、上にある目次』を最初に見て頂く事をお勧めしますまた、この投稿にある『』をスマートフォンでなどで見た時、横に動くものがあります。

 

大規模災害時の情報収集など

今回は、近年増える訪日外国人の方が、日本に居る間に『大規模災害』や『予期せぬ事故』などに合った時、英語を始めとする外国語で利用のできる『情報収集の方法』や『連絡先』などについて考えてみました。

 

もちろん、情報のほとんどは、日本人の方達にも役立つ内容です。

 

訪日外国人の方が日本に来る理由は、観光・仕事・留学の為と、色々とあると思います。

 

日本の治安の良さは、国としてトップレベルの安全さだと思います。しかし、日本には『地震』があり、注意をしなければならない部分もあります。

 

世界では、地震や火山の無い国も多く、日本に居る間に地震を体験する訪日外国人の方も多いと思います。初めて体験する方にしてみれば、地球が揺れるという、想像を超える経験に驚きを感じる方も多いと思います。

 

色々な場合があると思いますが、突然の事件・事故、あるいは自然災害時の危機意識は、外国人の方は、かなり高いと感じます。

 

2011年、日本では『東日本大震災』が起こり、今まで日本で経験した事のない巨大地震がありました。それ以降、日本は地震が起きた時に、地震の情報と同時に『津波情報』にも関心を高め、強く意識をするようになりました。その為、近年、津波情報は、地震情報と同時に入手できる事が多くなりました

 

地震が起きた時、日本人は、まず『身の安全の確保』を最優先におこない、安全の確保ができたら『地震や津波などの災害情報の収集・確認』をおこないます

 

また、津波や豪雨による川の氾濫などで、災害の被害が大きくなると予想される場合や、災害が起きてしまった場合、その該当地域に『避難所』が設置されます。

 

この避難所は、日本人にとっては、当たり前の習慣かも知れませんが、外国人の方にとっては、その存在自体を知らない方も多いようです。

 

豪雨による川の氾濫や、大きな地震が起きてしまい、津波が予想される場合や、家や宿泊先などが危険な場合、国や、各自治体などが設置する避難所を設置します

 

川の氾濫や、津波を予想する時の避難所は、高台や、学校などの3階以上ある公共施設の建物が避難所になる事が多いです。それ以外に、地震などの場合、学校や公共施設以外には、大きな公園など、広い場所に避難所が設置される場合が多いです

 

訪日外国人の方は、避難所の存在や場所を知らない方も多く、また、場所が分かっても、利用して良いか分からず、入れない方も多いようです。

 

避難所は国内外の人を問わず、誰でも無料で利用できます

 

もし、避難所に行くような大きな災害に合ってしまったら、下記に、避難所を探す手助けになるホームページやアプリの情報もあるので、参考にして下さい。

 




 

 安全の確保 

自分の身を守るための『安全の確保』には、下記が参考になります。

 

東京都生活文化局・外国人向け防災リーフレット

防災リーフレット (PDF 2MB・日本語・英語・中国語・韓国語)

 

具体的な情報収集

災害全般に、ここに書いた同じ情報源で『情報収集』が、できると思います。

 

『情報収集』にはテレビ・ラジオや、パソコン•タブレットPC•スマートフォン・携帯電話などの各関連ホームページ・アプリ・エリアメール、あるいは地域の防災無線などから、災害情報を知る事ができます。もちろん、直接人から聞く事もあると思います。

 

下記では訪日外国人の方でも分かり易いように、地震などの災害情報を知る事のできる、日本語以外に対応をしている情報を集めてみました。以下、このページには、一部民間企業の情報も含まれます。

 

 

 テレビ 

テレビでは民法の各放送局も地震速報を出しますが、その中でも『NHK』は、全国の幅広い地域で、見る人が、同じ情報を知る事ができ、テレビの速報も早く、大きな地震や災害などの時は、長く情報を発信し続けてくれます

 

また、2017年10月現在、NHKの日常的なニュース番組の下記放送では、英語の副音声(二ヶ国語放送)の放送をおこなっています

 

※日本では、主音声の他に、音がある時にステレオ放送や『副音声』と呼ぶ事が多く、日本語と同時に、副音声で同じ内容の英語を流したり、日本語での解説などを放送するがあります。また、この副音声は、二ヶ国語以上の言語で放送した場合でも『二ヶ国語放送』と呼ぶ事が、日本では一般的です。

 

ニュース7 (日本語) 

NHK総合・毎週月曜~日曜・19時~ 19時30分

 

ニュースウォッチ9 (日本語) 

NHK総合・毎週月曜~金曜・21時~ 22時

 

 

ニュースの動画放送がある『NHK WORLD』では、ホームページ右上『LIVE』の隣にある『言語選択』から、18言語で利用する事ができます。訪日外国人の方には、このNHK WORLDは、日本のニュースを多言語で知る事ができるので、お勧めです。

 

 

 ラジオ 

公共電波を利用した、いわゆる、昔ながらの『ラジオ』で、災害時に短期間なら、多言語でニュースや災害情報などを流している放送局が多くあります。

 

実際の災害時の確認はおこなっていませんが、大きな災害がない時に、普段から1日中、多言語のニュースを流し続けているインターネットに頼らないラジオ局は、短波の地域限定『FMラジオ局』が、いくつかありますが、どの放送局も1言語を1週間に1~2度、10分前後と短い時間、ニュースを流しているようです。

 

そこから考えると、訪日外国人の方が、インターネットに頼らないラジオから、地震や津波などの災害の速報を手に入れるのは、その放送が届く、限られた地域に住んで居ないと聴けないので、放送地域外の方が情報を聴こうと探すには、あまり現実的ではないように感じます

 

しかし、東日本大震災の時に、東北地方ではローカルの『FMラジオ局』が、英語などの言語で放送をおこなっていた場所も多いので、災害時に多言語で長い時間、災害情報などのニュースを流し続けてくれる地域もあるかも知れません。

 

インターに頼らないラジオの放送地域外に住んでいる方が、災害情報を聴くには、地域が限定的な昔ながらのラジオの『FM放送』にこだわらず聴ける方法が大切になります。

 

今は携帯性に優れたノートパソコン・タブレットPC・スマートフォンなどで、ラジオを聴く事ができるので、情報を発信している『ホームページ』や『ラジオのアプリ』で、災害速報を収集する方が、現実的だと感じます

 

訪日外国人の方が、ラジオで災害情報を収集する場合、上記項目の『テレビ』で書いた『NHK WORLDのアプリ』などを使い、ラジオを聴く事が良さそうです。『NHK WORLD RADIO』は日本語や英語を含む18言語に対応しているのでお勧めです。

 

また、日本語のみになりますが、有名なインターネットのラジオアプリ『radiko』は、手軽にラジオを聴ける人気アプリです。

 

ここまでの内容や、下記内容でも、インターネットを利用しての情報収集が多くなります。そんな時、以前書いた無料でインターネットを利用できる『無料の公衆無線LAN』の記事が参考になると思います。




 

 ホームページ 

ここでは、地震などの災害時に役立ちそうなホームページを集めてみました。

 

内閣府・防災情報のページ (日本語・英語)

気象庁・防災情報 (日本語・英語)

気象庁・地震速報 (日本語・英語)

気象庁・地震速報とは何ですか? (英語)

日本気象協会・防災気象情報サービス (日本語)

 

自治体国際化協会・災害時の多言語支援 (日本語・英語)

このページは災害時、日本人の方が、訪日外国人の方を支援する時に役立ちます。災害時、支援して頂いている方は最大限に気を配って下さっていると思います。しかし、日本人以上に、訪日外国人の方は、不安や心細さを感じているに違いありません。その為、このような支援ツールは、とても役立つ良いものだと感じます

 

 

下記は、災害時などの『避難所』について書いてあります。

Yahoo! JAPAN・避難所マップ (日本語)

内閣官房・国民保護ポータルサイト・都道府県避難施設一覧 (日本語・英語)

この『国民保護ポータルサイト』は、防災の為の避難所について書いてありますが、英語での避難所マップは見当たりませんでした(2017年10月現在)。

 

 

下記は『防災』についてです。

東京都防災ホームページ (日本語・英語・中国語・韓国語)

2015年、とても話題になった『東京防災』は、防災について書かれた本で、災害についての『心構え』を知るのに、とても役立ちます。また、2017年10月現在、インターネットから、PDFファイルでの無料ダウンロードができます

 

NHK・防災グッズリスト (日本語・英語)

 

実際の訓練として、2017年11月1日(水)に気象庁がおこなう『緊急地震速報の訓練』があります。




 

 アプリ 

災害時、避難を余儀なくされた場合、携帯性に優れた、ノートパソコン・タブレットPC・スマートフォンなどのアプリを用いて、情報を収集する事が現実的になって来ます。

 

災害時は、インターネットに接続する事が難しくなる場合が多いです。

 

さらに、インターネットに接続できても、回線速度が遅い場合や、ダウンロードしたいアプリのサーバーが混み合い、アプリをなかなか入手できない場合や、登録が必要なページが開かないという、予期していなかった事態も起こり易いと思います。

 

災害がない時に、アプリのダウンロードや、必要な場合は登録をおこない、慣れておく事が大切です

 

観光庁では、外国人旅行者向け災害時情報提供アプリSafety tips』を配信してます。このアプリは、日本語の他に、英語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・韓国語に対応しています。『ホームページ』に日本語は無く、英語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・韓国語があります。

 

NHKでは『NHK WORLDのスマートフォン・タブレットアプリ』の英語版があり、訪日外国人の方が災害情報を収集する時に役立ちます。

 

ファーストメディア株式会社』と『一般財団法人・日本気象協会』の運営するスマートフォン向けアプリ防災情報 全国避難所ガイド』は、現在、日本語の他に、英語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・韓国語があります。

 

このアプリは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催時には10言語での利用を予定していて、多くの訪日外国人の方にも使い易いアプリになるようです。また、全国のいくつかの行政とも連携する中、岐阜県大垣市とは『防災情報等の提供に関する協定』の締結をおこない、幅広く使われています。

 

 

下記は、災害時だけに活躍するアプリの紹介ではありませんが、訪日外国人の方が『日本で困る事』の上位に、日本人との『コミュニケーションを取るのが難しい』があります。

 

日々、翻訳アプリは進歩し『google翻訳』などは広く知られていると思いますが、総務省の『翻訳バンクの運用の開始』でも紹介されている、この『VoiceTra』は、31の言語の翻訳ができ、その内22の言語での音声入力が可能で、16の言語で音声出力ができるアプリです。VoiceTraのホームページは日本語の他に、英語・中国語(簡体字)・韓国語があります。

 

また、この『VoiceTra』は、日本語以外の言語で音声入力をし、日本語の音声出力をした場合でも、日本語の文字も画面に表示され、短い言葉なら瞬時に表示されるので、コミュニケーションが必要な場で、活躍が期待できます。

 

しかし、音声翻訳を利用する場合はクラウドで処理(通信処理)され、データ通信料が発生する為、音声翻訳を利用する場合、気を付けなければなりません。その為、通信環境やデータ量には気を配り、パケット定額の利用が推奨されています。

 

また、アプリを多言語表示にしても、音声入力を示す言葉(マーク)が、日本語状態から、変わらないなど、まだ翻訳精度以外の部分でも、改善の余地はありそうですが、細かい点を除けば素晴らしいアプリだと思います。

 

下記は、日本人の方が避難所などを開設した時に利用すると、訪日外国人の方が分かり易い思います。

多言語情報等共通ツールの提供 (自治体国際化協会)

災害時多言語情報 (自治体国際化協会)

 

【この項目で紹介したアプリ】

 




 

 twitter 

この項目は、公式twitterを集めましたが日本語のみになります。本来『アプリの項目』に入る内容ですが、twitterは情報の即時性も高く、多くの方との連携・情報共有がし易い為、別項目で、このtwitter項目を作りました。

 

下記は、それぞれ公式twitterですが、日本語のみになります。

twittertwitter ID
内閣防災@CAO_BOUSAI
気象庁@JMA_kishou
tenki.jp地震情報 (日本気象協会)@tenkijp_jishin
総務省消防庁@FDMA_JAPAN
NHKニュース@nhk_news

 

 

 エリアメール 

日本では携帯電話やスマートフォンに『エリアメール』の機能があります。これは、大きな地震や、災害などが起きた時、自分がその災害地域の近くに居た場合、メールや警報音で危険を知らせる機能です。

 

エリアメールはdocomoが使用している名称で、他社の同じようなメールは『緊急速報メール』などと呼ばれ、それらを総じての通称として『エリアメール』と呼ぶ事があります。

 

この『エリアメール』は、地震や津波など、大きな災害の危険を知る事ができますが、公共の場所や、人の多い場所で、地震などが起こると、一斉に大勢の携帯電話やスマートフォンが鳴る事があるので、この事を知らない方は驚く方が多いです。

 

なお、エリアメールを利用するには、サービスを提供している携帯電話やスマートフォンを契約する必要があります。

 

 

 防災無線 

防災無線』とは、都道府県・市区町村でおこなう、総務省の『防災行政無線』の事で、これを利用し、地域の住民に情報を発信するシステムの事です。2017年は、北朝鮮のミサイル問題で、日本では『Jアラート』が鳴る地域がありました。

 

しかし、普段から防災無線の利用をおこなっていない地域では、訓練警報を含め『防災無線』のアラームが鳴らない・音が出ないなどの問題が浮き彫りとなり、日常的な防災無線の活用を考えさせられる事となりました

 

全国の自治体の中には、毎日防災無線を活用し、定時にチャイムや音楽を流している地域が多くあります

 

この、毎日音を出すという事は、普段から音が出るか確認ができ、突然放送が必要になった場合でも、音が鳴らない・聞こえないなどの、不測の事態を避けられる、非常に有効な手段です。全国の全ての自治体などで、毎日の習慣として『防災無線』の日常的な活用が大切だと感じます。

 

併せて、電話対応もあれば良いと感じます。例えば、防災無線は、しっかりと大きな音で放送がおこなわれても、家の中や建物の中に居て、聞こえずらい場合は日常的に多くあります。実際、放送の音が反響したり、窓が閉まっていると内容が分からない事は多くあります。

 

防災無線の音に気が付いても、内容が聞き取れないのでは、ただ放送を流していると同義になり、危険を知らせる事ができず、緊急放送の意味を持ちません

 

その放送の内容を地域の自治体指定の電話番号にかける事で、同じ内容を自動で流すサービスがあれば、聞き逃す人の数は、減ると思います。

 

さらに、放送と同時に、自治体のホームページや、twitter•メールなどで、その内容を速報として出せば、さらに良いと思います。また、これから更に増える訪日外国人の方用に、多言語放送や案内の導入も急務と感じます。※これらの事は、一部おこなっている地域もあります。

 

今後、全国の地方自治体などが、これらのサービスを導入する事で、より安全・安心な地域になる事を期待しています。




 安否確認 

大規模災害時、家族や知人などと連絡が取れない場合もあるかもしれません。そんな時、